人生2.0

「いい話」を集めて生きていきたい

東京大学大学院コンピュータ科学専攻に合格した話

今更ですが大学院入試に合格した話です。自分自身いろんな人の体験記を参考にしてたので、後世の誰かのために対策とか軽く振り返ろうと思います。

書類選考

情報理工学系研究科では出願時に研究計画書とTOEFL iBTのスコア提出があり、そこで書類選考(足切りのようなもの)があります。

研究計画書では十分な知識があるアピールをしながら、研究したいことをおおまかに書きました。参考文献としてその道で有名な本や志望ラボの教授の論文などを引用しました。

TOEFLは70点しかなかったので不安でしたが無事書類選考は通過しました。書類選考で落ちてる人も割といたので研究計画は真面目に書いた方がいいと思います。

数学

数学に関してはB1の頃の教科書である

  1. 齋藤正彦「線形代数
  2. 吹田新保「理工系の微分積分学

などを読みつつ過去問を東大東工大それぞれ5年分を解きました。

情報理工の数学は主に工学部向けなのか、特異値分解など慣れない題材が多かったので過去問はボロボロでした。ただ微積線形と最低限の確率統計の知識で解ける問題を解けば合格はできるんじゃないかと思います。

専門科目

参考書リストは大学院のページに載っているのですが、それを全て読むのは時間的にほぼ不可能な上に、本の演習問題より遥かに難しい問題がゴロゴロ出るので、外部生にとっては厳しい科目だったと思います。自分自身もあまり解けなかったので参考になるか怪しいですが一応やったことを書いておきます。

オートマトン

Sipser「計算理論の基礎1」を読んで演習問題も8割くらい解きました。過去問は割と解けたのですが本番のオートマトンの問題は難しくコケました。

アルゴリズム

過去問や内部生が受けてる授業のシラバスを参照し、該当範囲をアルゴリズムイントロダクションで学びました。昔競プロをやってたので自信はあったのですが、本番は難しくコケました(2)。

論理回路・コンピュータアーキテクチャ

坂井先生の本を読みました、本番一応答えはほとんど書きましたが、多分あんま合ってないです。

OS

Operating System Conceptsの中で過去問で扱われた題材(排他処理やメモリ管理)を読みました。本番は過去問とそっくりな問題が出て割と解けた気でいます。

機械学習

一応過去問にあったので杉山先生の「統計的機械学習」を教科書にしている授業をとって勉強しました。本番は出題されなかった。

面接

筆記の出来などを聞かれました。面接自体は5分ぐらいで終わりましたが、オンラインだったせいか待機時間はやたら長かったです。

総評

ボロボロの出来だったのですがなぜか合格できました。多分合格最低点も高くない(5割あるかわからないくらい)なので、過去問の得点率が低くてもめげずに基礎問題を確実に解けるようにするのがいいのかと思います。